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黒々とお化粧

付加断熱にミラフォームλを施工しました。付加断熱とは柱間(4寸柱なら120mm)に断熱材を充填する充填断熱に外側もしくは内部にさらに付加して行う断熱方法。家の保温性を更に高める狙いがあります。


外張り断熱とは考え方が少し違うのでその辺りはまた今度お話します。


今回行った付加断熱はミラフォームλという商品を50mm外側に付加した施工です。

充填断熱の120mmと外側付加断熱50mmで計170mmの厚さになります。

もう少し掘り下げてお話すると、今回使用している充填断熱材イゾベール・コンフォートは熱伝導率が0.035W/m.K(数字が小さいほど良い)という性能です。対して付加断熱ミラフォームλは0.022W/m.Kという性能で付加断熱の方が性能が約 1.59倍良い事がわかります。
グラスウールに換算すると約75.5mmのグラスウールを付加断熱していることになるのです。

ですので、充填断熱と付加断熱合わせてグラスウールなら195.5mmを壁断熱にしていることになります。

もうひとつ、このXPS材の断熱の良い点は施工性が非常に良い(楽です)点です。
製品のコストだけを考えれば付加断熱する方法もグラスウールが非常に安価なのですが!壁を200mmとか300mm近く断熱したいとなるとグラスウールでは施工が大変です。

その点このミラフォームλ等は施工性が良く断熱材の厚みを押さえる事が可能です。唯一欠点はお値段が高い❗(メーカーさん頑張って)

それでも200mm近く断熱施工するならコストバランス考えてもこの方法がベストかと思います。
付加した断熱材の上に今度はドイツからやって来たウルト社ウートップサーモファサードを施工、
このシートは透湿防水シートになり、そして仕上げでもあります。通常シートはサイディング等に覆われ日の光に直接当たることもなくなるのですが、今回外装で採用する方法は西方先生直伝のファサード・ラタンというヨーロッパ等で行われる施工方法。

ファサード・ラタンは簀状に木材を張り上げる施工方法で隙間から紫外線や雨風にさらされるのでシートには必然的に耐久性と耐候性が求められます。

このウートップサーモファサードはまさにそれ!高い耐久性と耐候性を持ついます。そして何より素材感はまさに革製品を張っているような感じです。そして、しっとりとした黒はとても強そう。雨でも風でも太陽でも掛かってこい!

さぁ、外装工事もあと少し完成が楽しみです。