堀部安嗣建築

先日、ビルダーズ編集長の木藤さんのお誘いにより、少人数限定の堀部安嗣さんの手掛けられた住宅を拝見させて頂きました。


今回のなぜ少人数限定の見学を開催されたのか?それは「2017エコハウス大賞」において堀部さんの「プレイヤーに戻る」という一言から始まりました。今回はその堀部さんが手掛けられた超高気密高断熱の住宅です。


見学された方も猛者ばかりです。西方先生、三澤さんの審査員をはじめ、各年で大賞候補の方々や審査員賞を受賞された方

木藤さんの中で「エコハウス大賞」の番外編ということらしいですが(笑)よくよく考えると皆さん各年で堀部さんから強烈パンチを浴びた方々ばかりです。(笑)





この中で唯一私だけ大工(笑)、何故私にもお声を掛けて頂けたのか?木藤さん曰く「意匠に課題てんこ盛りだから」(笑)「うーん!やっぱり」と激しく同意をしやはり、良いものを目で見て体感して今後の設計に活かす。圧倒的にそう言った感性を磨く事が出来ていないので参加させて頂きました。


荻窪駅を降りて折角なので歩きながら周辺の建物もついでに見学。流石に都会、田舎ではありえない程密集しています。

 

その中特別「新築作りました〜」と言う雰囲気を出さず。荻窪の風景に馴染むように佇む家がありました。自己を主張するのでなく周りと調和を計りながら景観の一部になっている住宅のように思えます。しかしながら、存在感をバッチリあります。

玄関を入り大谷石のエントランスの先にこの煉瓦積みがあります。この煉瓦積み、煉瓦の間から見える景色、隙間から落ちてくる光が家を訪れてまず迎入れてくれます。太陽の力を蓄える蓄熱の役割もあります。

リビングは堀部さんの中では珍しい吹抜けと大きな開口。

吹抜けも私が通常作るような作りでなく、高さを意識して落着きのあるそれでいて開放的な抜け具合です。


この開口も何工夫もされています。今までのお客様とのやり取りやアフターでそれほど窓を開けることがないことがわかったそうで、基本はFIX窓で形成し、通風用にサイドもしくはハイサイドにドアを取付けています。


また、トリプルガラスを使用している為窓際のデザインが自由になった。昔は「トリプルガラなんてバカじゃないの」と思ったけど「良いね。トリプルガラス」とご満悦でした。

個人的に1番良いなー、綺麗だなー、ここ良いなーと思ったのがこのスペース。


ボキャブラリーの少ない私では表現しにくいですが、ずっと座ってられて、窓の景色を楽しめるそんな空間、豪華寝台列車の車窓といいますか。窓から景色を覗きたくなるような雰囲気でした。

この住宅のプレゼンをする堀部さん

この後で各自感想を聞かれるのでどうやってディスろうか(笑)悩む皆さん

堀部さんのプレゼンを聞き、実際に見て触れて体感することでその素晴らしさをマジマジと見せつけられました。

特に設計を生業としている方々は皆さん「すげー」「なんでこんなに出来るの」と感嘆されていました。

 

そんな中私にも堀部さんに感想を言わせて頂ける機会がありました。

ハッキリ言って意匠の事はわかりません。良いものは良いとしか言えず(このあたりはもっと勉強が必要ですね汗)

タダ、参加者の中で唯一の大工として思ったのが、「堀部さんの設計した住宅を作りたい。」「一緒に仕事をしたい」と思いました。

 

また、今回特別にもう一軒同じく荻窪にある住宅を見学させていただきましたが、そこでのインパクトの方が私には強かったです。堀部さんは今回がひょっとしたら初めての高断熱高気密住宅で、特別に見学させて頂いた住宅は性能はいわゆる普通のものだったかもしれません。

 

ですが、そこには性能の先にある豊かさを感じられました。性能が高い住宅が健康で快適そして何より建築の巾を広げる事を可能に出来る事、そして住まう人をその快適性が満足させる事は自信をもって言えます。しかしながら、誤解のないように言いますが堀部さんの建築はその性能差を感じさせない豊かさと満足感が半端ない!その温度とかそういったモノを感じさせない住宅であると、性能バカの私は強烈なインパクトを受けました。

 

私が堀部さんのような住宅を作ることは不可能なので、私は私なりに性能を追求しつつ、少しでも性能先の豊かさを表現できるようにしたいと思いました。